近隣大学生との意見交換会

12回 近隣大学生との意見交換会2020 開催

協議会事業の一つである「近隣大学生との意見交換会」が2020年(令和2年)1121日(土)に開催されました。この事業は2009年から毎年開催していますが、今回で12回目となりました。例年は藤沢市役所内の会議室を使用し参加者同士が対面で行ってきましたが、今回は新型コロナウイルス禍のため、Zoomを活用したWeb会議オンライン方式で実施しました。参加者は従来の慶應義塾大学、湘南工科大学、多摩大学、日本大学に、10年ぶりに文教大学が加わり、学生25名、教員4名、協議会員13名、藤沢市環境総務課職員2名、取材関係者1名の総計45名でした。

討論のテーマは毎年、トレンディーで身近なテーマを取上げてきました。昨年は「地球温暖化とSDGsとの結びつきを考える」でしたが、今回は脱炭素社会やゼロカーボン等の話題の広がりを意識し「地球温暖化対策をどのように受け止めるか」としました。

意見交換会のプログラム第1部の大学での取組み発表では、慶應義塾大学から研究会の活動と個人研究2例、湘南工科大学から3つの企業の温暖化対策の事例、文教大学からミャンマーの村人への石鹸使用の普及活動の発表があり、活発な質疑応答がなされました。

プログラム第2部の意見交換は、COP21会議で世界市民会議から提供されたアンケート「あなたにとって気候変動対策はどのようなものですか」に対する各国の回答結果、特に「対策は生活の質を脅かすもの」と回答した割合が日本が突出して高かった点に着目することから議論をスタートさせました。

議論は、回答文にある「生活の質」に対する認識の違い、日本人の国民性、経済発展との関係、環境教育の重要性など色々な視点から意見が出されましたが、いずれも気候変動対策を考えるうえで重要なヒントとなる意見でした。

会のまとめとして、学生と教師から感想文を出して貰いましたが、いくつかを紹介します。

・他の大学や協議会の方々の意見を聞くことができ、これまで考えていなかった新た 

 な視点を知ることができた。今日の発見を大学に持ち帰り、今後も気候変動をどう受け止めるべきかについて考えていきたいと思います。

・地球温暖化対策を自分事として考えれば、できる事は沢山あり、それらをいかにして自分の行動に落とし込めるかが鍵になる。

Zoomについては、全体的に回線が不安定で、会議室の声が聴き取り難かった。

・大人数の参加の場合、各自の意見を出し易くするために、ブレークアウトセッション機能を使うと良さそうです。

今回のオンラインによる意見交換会は、協議会として初めての経験で、運用面でいくつかの課題が見えてきました。しかし、地球温暖化対策という難しいテーマを若者と一緒に考え、私たちができる事は何か、またどう行動すべきかを考える場を提供できたことや、次回の意見交換会も期待しているとの感想も寄せられたことが成果でした。

第11回近隣大学生との意見交換会

日時:令和元年(2019年)121日(日)13:0017:00

場所:藤沢市役所本庁舎55-15-2会議室

 当日の参加者は、大学関係24名(慶應義塾大学生6名と先生1名、湘南工科大学生5名と先生1名、多摩大学生2名と先生1名、日本大学生7名と先生1名)、協議会員13名、環境総務課職員2名、取材関係者2名の総計41名でした。

 はじめに協議会会長の挨拶を行った後、第1部大学の取組みの発表では、研究課題や取組んでいる環境活動等について、4大学が15分ずつ発表しました。慶應義塾大学は電力自由化とマイボトルに関する研究、湘南工科大学はSDGsに関した食料・経済・教育についての現状分析、多摩大学はゴミ拾い活動と地域連携活動の成果、日本大学はちがさき環境フェアーでの活動状況の発表がありました。