8月9日(火)の8月定例会で第3回ミニ・セミナーが行われた。
テーマは「気候時計について」
(1)「気候時計」とは
気候変動の危機的状況を数値化し、地球上の平均気温上昇を1.5℃未満に抑えるのに残された時間をカウントダウン。最新の科学に基づき人類と地球の未来のために、私たちがいつまでに、何をなすべきかを問いかけている。
(2)その内容
8月9日現在、1.5℃上昇までに残された時間は6年と347日。
IPCCの1.5℃シナリオによる炭素予算(カーボンバジェット)はこのまま対策が遅れると後戻りできないことになるかも知れません。
開発中の藤沢気候危機時計 → https://f-itstar.org/~kikou/matu.html
(3)何をなすべきか
自治体は「ここで何ができるか」を考える組織で、多様な関係者との連携を通じて、地域の脱炭素を図ること。
昨年、6月に閣議決定された「脱炭素ロードマップ」では、ゼロカーボンシティ宣言をした自治体の決意と意欲を高めて「実現可能性の高い地域から『脱炭素ドミノ』を起こすとし、国と地方の行政、企業や金融機関、一般市民が一致協力し、初めて起こすことができる」と記されている。
そのためには、縦割りを廃して国・地方の連携、地域の企業や金融機関、一般市民と自治体が一致団結し、
カーボンニュートラル社会への移行に伴う産業構造転換をもたらす視点で
2030年までのロードマップ行程に向けて、早めにアクションを起こすこと。
先ずは、藤沢でも「気候危機時計」をつくり、危機感を市民、事業者、行政などで共有し、脱炭素社会をめざし協働して行動を起こすこと。